• テキストサイズ

シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第16章 闇の印【炎のゴブレット】


ロンはなんでそんなものを読もうと思ったのか分からない、そう言わんばかりの表情を浮かべていた。

「それじゃ、教えてよ。どうやってホグワーツみたいなとこ、隠すんだい?」
「魔法がかかってるの。マグルが見ると、朽ちかけた廃墟に見えるだけ。入口の看板に『危険、入るべからず。あぶない』って書いてあるわ」
「じゃ、ダームストラングも余所者には廃墟みたいに見えるのかい?」
「たぶんね」

ハーマイオニーは肩を竦めながら話を続けた。

「さもなきゃ、ワールドカップの競技場みたいに、『マグル避け呪文』がかけてあるかもね。その上、海外の魔法使いに見つからないように、『位置発見不可能』にしてるわ」
「もう1回言ってくれない?」
「あのね、建物に魔法をかけて、地図上でその位置を発見出来ないようにできるでしょ?」
「うーん·····君がそう言うならそうだろう」

ロンとハリーはいまいちピンと来てないようで、ハーマイオニーがそう言うならそうだろう。
そんなふうに思っているようで、そんな2人にアリアネは小さく笑った。

「でも、私、ダームストラングってどこかずーっと遠い北のそうにあるに違いないって思う」
「北って、寒いところ?極寒の地みたいなところかしら」
「そうそう。だって制服に毛皮のケープがついてるのよ」
「それなら極寒の地みたいなところかもしれないわね。どこにあるか気になるけど」
「マルフォイを氷河から突き落として事故に見せかけたり、簡単に出来ただろうになぁ。あいつの母親があいつを可愛がっているのは残念だ·····」

豪雨が酷くなり、空が暗くなっていく。
それと同時に昼中に車内灯がついて、昼食のワゴンが通路をガタンゴトンと音を立てながらやってきた。
アリアネは山のようにお菓子を買い、ハリーは大鍋ケーキを一山買ってから皆それぞれお菓子やケーキを分けた。

午後になると何人か同級生が顔を見せた。
シェーマス、ディーン、ネビルが顔を覗かせ、シェーマスはアイルランドの緑のロゼットをつけていた。
そこからクィディッチの話が始まり、30分もするとアリアネとハーマイオニーは延々に続くクィディッチの話に飽きた。

「よく延々と話せるわよね」

なんて言いながら、アリアネは暇潰しでハーマイオニーが読んでいる『基本呪文集・4学年用』を一緒に読んだりしていた。
/ 820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp