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シリウスに導かれ【ハリーポッター❈救済】

第7章 穢れた血に壁の文字【秘密の部屋】


10月となった季節。
寒い時期もやってきたせいなのか、ホグワーツでは風邪が流行していた。

そして外は大雨。
そんな中で、ハリーはクィディッチの練習をしていたせいで私が見つけた時は泥だらけだしびしょ濡れだった。

「ハリー!貴方、泥だらけだしびしょ濡れじゃない!」
「アリアネ。やあ、こんな所でどうしたの?」
「散歩よ、暇だったから。あら、首無しニックもいるのね。御機嫌よう」
「御機嫌よう、Ms.フリート」

私はハリーの頬についた土を手の甲で拭ってあげながら、首無しニックに挨拶をする。
すると首無しニックはもじもじとしながら私を見てくるので、少しだけ首を傾げた。

どうのしたのだろうか。
そう思っていれば、首無しニックはどこか緊張した面持ちで口を開いた。

「Ms.フリート。よろしければ、今度のハロウィーンは私の500回目の絶命日に当たります。それで地下牢でパーティを開こうと思いまして。Ms.フリートもいかがですかな?」
「パーティ?楽しそうね!是非行かせてもらうわ」
「なんと嬉しい!ではハリー・ポッター共にお待ちしていますからね!」

そして私とハリーは談話室に戻ってから、ハーマイオニーとロンも誘った。

「絶命日パーティですって?生きているうちに招かれた人って、そんなに多くないはずだわ。おもしろそう!」
「そうでしょう?私も面白そうだから参加することにしたのよ。絶命日パーティ、何をするのかしら!」

私とハーマイオニーは楽しみにしていたが、ロンは違ったようだ。

「自分の死んだ日を祝うなんて、どういうわけ?死ぬほど落ち込みそうじゃないか……」

そうしてついに、首無しニックの絶命日パーティがやってきた。
だけどハリーはパーティに行くのを後悔しているようで、その理由は今朝にある。

ダンブルドアがハロウィーンパーティをする為に、『骸骨舞踏団』を呼んだと噂が流れていた。
それが見たかったようで、そんな彼にハーマイオニーが『約束は約束でしょ』と言う。

「絶命日パーティに行くって、あなたそう言ったんだから」
「ハリー、約束は守るものよ。さあ、行きましょう」

7時になり、私たちは大広間を素通りしてから絶命日パーティへと続く道筋を歩く。
キャンドルはあるけれど、薄暗くてとても楽しいパーティとは言えない雰囲気である。
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