第33章 最後はこれで
エンド島に戻ってきたMENは、今は上空を飛び回っているたいたいドラゴンを警戒しつつ、岩盤上に散らばったツールや弓矢を拾った。
それから岩盤からかなり離れたところからたいたいドラゴンを見上げ、TNTブレスを避けつつ足場の地形を地道にMENが直している時だった。
「あ、そういえばこれ使ってなかったな」
とMENが指すのは、手持ちに入れっぱなしのまま存在すら忘れていたTNT。一度ピラミッドに襲われた時に入手していたものだ。
「アイツもこっちのTNTは効くのか……?」
若干不安になるMEN。確かに、不安になるのも無理はない。たいたいドラゴンが自分の吐くTNTブレスで体力が減っている様子はないのだ。
そうこうと考えている内にたいたいドラゴン……というよりはエンドラの咆哮が聞こえてMENは慌てて外に出た。MENの画面にはTNTがちらっと映りこんだ。
「やっべ」
MENはジャンプダッシュでなんとかかわすが、実はさっきから食料がなかった。とにかく今は無駄な体力を使わないようにするしかない状態だ。