第32章 ブレス対策
MENはふと持ち物欄を開いた。MENの持っている弓には無限エンチャントはついておらず、矢は数本であった。
「弓矢少ないな」
と呟くMEN。かなり数はあったはずだが、ここに来るまでに大量に使っていた。MENは少しでも節約したいと思っていたのだ。
取り敢えずMENは岩盤から離れ、弓矢を構えては走り回り、たいたいドラゴンの動きを見つつ矢でコツコツとダメージを与え続けた。
いつもならこれでエンドラ討伐が続くのだろうが、圧倒的に厄介な攻撃がMENの行動を妨害していた。
たいたいドラゴンがブレスを吐く度にTNTが散らかり、MENの体力を徐々に削るだけでなく、地形をも破壊していった。矢を無駄にしたくないので慎重にいきたいところなのだが、TNTブレスが次々に足場を崩してくるので、MENの弓矢でのダメージはなかなか当てられないでいた。
なのでMENは、崩れてドロップしたブロックを拾いつつ足場を埋めていたのだが、たいたいドラゴンはそんなことは一ミリも気遣うことなくことごとく壊した。
「アイツは俺が足場埋めてるのをどういう気持ちでTNTブレスを吐いているんだ?」とMENは言いながら手持ちのブロックを使い切る。「きっと何も考えてないんでしょうね」
そう自問自答を一人で呟いている内に、たいたいドラゴンが岩盤上に下りて来た。MENは否応なしにたいたいドラゴンの懐まで吸い寄せられるまではいいのだか、数回斧でダメージを与えたところでTNTブレス攻撃を受け、身動きが出来なくなったところで倒れてしまった。
「あー、上手く動けなかったぁ……」
MENはとっさに岩盤の柱の裏に隠れようとはしたものの、右や左に行くとかなりコントロールがブレて上手く操作が出来なかったのだ。たいたいドラゴンに吸い込まれながらTNTブレスを吐かれたらほぼ即死レベルである。
「いや、でもよ、ドレインたいたいだった時はブロック置いたらなんとかなったんだよな……?」
MENはそこに置いたチェストを開ける。余ったブロックが数十個残っていた。
「もしかして、吸い込まれないようにしたらいけるか……?」
MENの回答がベストなのか、それは実際行って確かめてみるしかない。