第31章 そして、ドラゴン討伐へ
見るからにエンダードラゴンの姿と変化したたいたいドラゴンは、顔はたいたいのまま、体は黄色、そして尻尾は黄緑とピンクの混じった不思議な飾り羽のようになっていたそれは、先程のドレインたいたいとは打って変わったドラゴンであった。
「確かに最初に、エンドラ倒せって言われたけど……」
画面上に表示される体力ゲージは、いつの間にか「エンダーたいたいドラゴン」と表記が変わっている。動きは本来のエンドラと同じようで、黄色い翼を羽ばたかせるなり、エンダーたいたいドラゴンは上空へと飛び立って行った。
「動きはいつものエンドラか……?」
上空のたいたいドラゴンを見上げながらMENが言う。挙動はエンドラと同じようだったが、ブレスを吹いた時に違いが現れた。
「はっ……?!」
ドォンドォンドォン……!
ドラゴンブレス攻撃であるはずの紫の霧ではなく、赤い何かがMENの視界に映り込む。