第29章 雪玉作戦で
「あれ、あんなところに船なんて刺さっていたか?」
エンド島に着くなりそう言うMEN。視聴者たちは気付いている人もいたようだが、MENは今気付いた。沈没船が黒曜石の柱に刺さるようにあったのだ。
まぁそんなことは置いておいてと、MENが散らばったベットと雪玉を拾うと、先程のおかげかやや低く飛び回っているたいたい・ザ・スネイルが見えた。
今度はドレインたいたいがMENの存在に気付いていないみたいであらぬ方向を向いている。MENは今がチャンスだと雪玉を放るとたいたい・ザ・スネイルにわずかに掠った。
やはりMENの読み通り、雪玉とはいえダメージがなくとも攻撃をすると標的が向くらしい。たいたい・ザ・スネイルはMEN目掛けて突進をしてきた。MENは咄嗟に走り出してかわす。
MENはその隙に手持ちにベットを加え、振り向いた。今度は砂漠の井戸を投げつけてくる攻撃だ。この建造物を投げつけてくる攻撃はぶつかるとひとたまりもないので、取り敢えず避け続けるしかなかった。
そうこうしている内にドレインたいたいが地上に近付いてきて吸収を始めようとした。
「今はお前じゃない!」
と言いながらもMENは近場にあった廃要塞だったものの瓦礫に飛び込んで吸引攻撃をやり過ごす。
しかし間髪入れずにたいたい・ザ・スネイルが近付いてきたので、MENはすかさず瓦礫から離れて見通しが利く平地へと出た。そこから見える地形は何もかもがエンドじゃない何かに変化しようとしていた、混沌そのものであった。
「よし、こいっ」
そうして突進してきたたいたい・ザ・スネイルの真正面にMENはベットを置いた。タイミングを見計らってドォンッと勢いよく爆発させればMENも倒れたが、たいたい・ザ・スネイルの体力も大きく削れたように見えた。
「これはいったのでは……?」
MENは早速リスポーンし、エンド島へと向かった。