第27章 羽はいらない
そうしてMENが捨て身でベット爆破攻撃を続けたことで、白虎たいたいの体力は残りわずかとなっていた。
時々飛び火でたいたい・ザ・スネイルに少しだけダメージを与えられてはいたがまだ半分の体力が残っていた。そして、ドレインたいたいには一切のダメージが入ってはいなく、誰もが長期戦を覚悟した。
ベットを使い切ったMENは、一旦死んでリスポーン地点に戻ってくると、ツール一式と弓矢、念の為にとツルハシをクラフトして準備を整えていた。
「エリトラは……いらん、こんなもん!」
ずっとチェストに仕舞ったままだったエリトラを、MENはとうとう放り投げてそこにあったマグマの中に捨ててしまった。それがこれからの運命をどう変えるかなんて知ったことないと言うかのように。