第26章 攻略方法は
とにかく、怪物たいたい一体は確実に倒そうと、MENは白虎たいたいへ狙いを定めて走り出した。だが、やっかいなことにこの怪物たいたいは地面より少し浮いたところにいるだけでなく、こちら側の計画を崩すことばかりしていくのでそう簡単にはいかなかった。
ドレインたいたいが動き出したのだ。
MENは、そばに黒曜石の柱があったので真っ先にその影に隠れてドレインたいたいの吸引を防いだ。
だが、ここには残り二体のボスがいる。ドレインたいたいの次は、たいたい・ザ・スネイルの攻撃が待っていたのだ。
「ちょ、早い早い!」
MENは黒曜石の柱から飛び出して走った。ほとんどのみんなもお察しかもしれないが、この三体は明らかにプレイヤーより足が早いのだ。
だが、ここで逃げ回るばかりのMENではない。
「こうなったら……お前からだっ」
覚悟を決めたMENは、突進しようとしてきたたいたい・ザ・スネイルを振り向いた。見ると先程までMENが盾にしていた黒曜石の柱が抉り取られている。あんな突進を諸に受けたら即死なのも頷けてしまう。
「これでも食らえ!」
MENは一応ブロックを二つ縦積みにしてベット破壊を試みた。たいたい・ザ・スネイルは走り回るMENを追いかけながらややカーブしてこちらに向かってきていたので、真正面からベット爆破攻撃を受けたはずだ。
反動でMENも体力が削られたが、ブロックを置いたおかげもありギリギリで耐えていた。
「どうだ……?」
と画面上のゲージを見やるMEN。たいたい・ザ・スネイルの体力が大きく削れていた。
「よっしゃあ! あとは少しでも削る!」
希望の光を見出したMENは、前の前にやられて落としたツルハシを拾っていたのでそれで白虎たいたいに攻撃をした。ダメージはほんのわずかだが、この三体の中で一番体力が減っているのは白虎たいたいだ。白虎たいたいの仕返しが来るまで攻撃あるのみのスタンスを続け、走れなくなったところでMENはトドメを刺されてリスポーン地点に戻された。
「これなら行けるぞ!」
MENの思考は前向きであった。MENは残り三つのベットを消費するため、三回ゾンビ戦法でボスにダメージを与え続けた。