第26章 攻略方法は
ドォーン……!
このゲームに慣れた人物なら何度でも聞く恐怖の音。MENも視聴者たちの多くもよく聞き慣れたその爆発音は、画面のリスポーンによって最後まで聞くことなく停止した。
「……入ったか?」
MENはまたもう一個ベットと、今度は少しのブロックを持ってエンドポータルへ飛び込む。
画面に飛び込んできた三本のゲージの内、一体だけがかなり大きく体力が減っているのがいた。白虎たいたいだ。
「ベット爆破入ったー!」
歓喜を上げたMENは、今度は持ってきたブロックで易々とエンド島に踏み込んだ。相変わらず地形は最悪な状態で、一部しかない廃要塞のそばにベット爆破の痕跡が残っていてメラメラと火が広がっていたが、中にいたピグリンやピグリンブルートはゾンビピグリンと化し、実質無力化していたのでMENの恐怖対象にはならなかった。
ブルートいたのかな、とコメントが流れたのをMENは見た。そういえば、ブルート見掛けなかったな。運が上振れたかブルートのいない廃要塞だったのかとMENは言ったが、恐らく答えは前者なのだろう。