第24章 あんなのは無理?
「待て待て待て!」
MENは咄嗟の判断でブロックを積んでウィッチの射線を切る。それからゆっくりと考えてMENは気付いた。
「そうか、さっきのはウィッチの家だったんだ!」
恐らくたいたい・ザ・スネイルの攻撃の一つであり、エンド入って早々、MENが橋を架けている間に謎の建造物が割り込んできていたのは記憶に新しかった。だがてっきり、村人の家か何かだと思っていたんだとMENは言うが、冷静になって三人称視点に切り替えたその画面には、どう見てもウィッチの家にしか見えないそれが橋にぶら下がるように生成されていた。
「はぁ〜、面倒くさいな」
そう言いつつもその場から一旦離れたMENは、ウィッチの攻撃が届かないところから横に橋をある程度伸ばすと弓矢を構えた。ウィッチはこちらを見つめるばかりだ。そこに弓矢の攻撃をお見舞いしてやり、何回かダメージを与えるとウィッチは抵抗も出来ずに倒れた。場所が狭いのでウィッチが動かなかったというのもあり、弓矢で狙いやすかったのだ。
ウィッチを倒し切るといよいよ本題。ブロックを積んで橋を渡ると、今までターゲットを失ってそこらを徘徊していたのだろう三体が、一斉にMENを発見するなり攻撃を仕掛けてきた。