第23章 いつもと違うエンド?
ブロックが破壊される音。MENが先程架けたばかりの橋がオークの板材で出来た建造物で壊されてしまっていた。
「俺が作った橋が……」
言いかけるが、そこで落ち込むMENではない。とりあえず橋はどうでもいいとエンド島に辿り着くと、お察しの通り、そこに居座るのはエンドラではなく、三体のアレがこちらを見据えて立っていた。
その三体は、画面上に表示されている通り、白虎たいたい、ドレインたいたい、たいたい・ザ・スネイルが立ちはだかっていた。見ればエンドクリスタルは既に破壊されていて、エンドラの代わりにその三体がいるということらしかった。
「おいおいおい、エンドラ討伐じゃなかったのかよ……」
と言っている間にも、敵は待ってはくれない。まず仕掛けてきたのは白虎たいたいだった。島に着くなり白虎たいたいがMENに近付き、いきなり距離を詰めてきたかと思えば、前足を振り下ろしてきてダメージを与えてきた。MENは咄嗟の判断で走って避けたが、それでもハート四は削られた。諸に受けたらもっと体力が削られたかもしれない。
「アイツら、どうやって倒すんだ?!」
と困惑している間に、ドレインたいたいが何らかの動きを見せた。MENがヤツの行動パターンを思い出した瞬間には既にドレインたいたいに吸い込まれていて、身動きが取れなくなってしまった。
「この状況、マズイのでは……?!」
MENは必要最低限ということで、ブロックとツルハシしか持っていなかった。ダメ元でドレインたいたいをツルハシで殴ってみるものの、ダメージはそのまま跳ね返されて自分が痛いだけだった。
一方の他の怪物たいたいは、ドレインたいたいに影響されている様子はないどころか、動けないMENに追い討ちを掛けるように攻撃をしてきた。白虎たいたいの更なる攻撃で体力は一気に多く削られた。
そこに、たいたい・ザ・スネイルのイグルーを投げつけてくる攻撃で真上から建造物の下敷きになり、MENは逃れる術もないままリスポーン地に戻された。