第16章 思わぬ襲来
そうこうしている内にエンダーパールが三個集まったところ、MENは弓矢と斧と数個のブロックを持って青森を抜けた。
画面上のゲージはそろそろ「アレ」が来ることを示していたからだ。
MENは何もないネザー荒野で自分を囲むようにブロックを四つ置き、もし予想外のものが来たらすぐ逃げられるように動く、と宣伝して次のアレを待った。
そして、その時間になった。
それは妙に静かであった。「アレ」が現れているはずなのに一向に姿が見えない。MENはカメラ視点を三人称に切り替えた。
「あれ、このブロック、こんなに暗かったか……?」と呟いた瞬間、MENの視界に紫色をした何かが見えた。「あーーーー!!」
大きな声。MENはブロックを乗り越えて勢いよく走り出した。
何かがペシリと音がし、MENにダメージを与えてまた静けさが戻る。MENは恐る恐る後ろを振り向いた……。