第16章 思わぬ襲来
「エンドシティ?!」
そう。MENを襲った次なる「アレ」はエンドシティだったのだ。頭上から落ちてくるのでエンドシティの下が影となり、一部のブロックが暗くなったからネザーラックが黒っぽかったのだとMENは気付く。
「うわ、ちょちょちょっ……」
MENはエンドシティに見取れていてシュルカーの攻撃に数秒反応が遅れた。シュルカーの放った攻撃の玉がMENに命中し、浮遊を与えたのだ。MENの体はいとも簡単に浮かび上がった。
「まずアイツをどうにかしないと……!」
浮遊しながら出来るだけ低い天井に頭をぶつけ、MENは弓矢を構えた。エンドシティの出入口にいるシュルカーを一体倒すが、シュルカーはまだいる。攻撃を素手で処理するも追いつかず、体力が地味に削られていった。そしてMENの手持ちには食料がない。
「一旦離れよう!」
MENは周囲をよく観察しながら出来るだけエンドシティから離れる。幸い青森まで天井が低めに続いていたので安全に戻って来ることが出来たのだが。
ギシャアという声。どこかでエンダーマンと目が合ったらしく、浮遊効果が切れた瞬間、MENは攻撃されてしまった。MENは咄嗟の判断で青い木の下に潜り込んでエンダーマンを倒す。
「あっぶね!」
残り体力わずかだったので、ギリギリセーフといったところだ。
MENは言葉にはしなかったが、ここしばらくずっと食料はほぼなし状態であった。視聴者たちが大丈夫かと不安の声をちらちらとあげている。
エンダーパールというと、ブレイズロッドのドロップがよかったせいかなんなのか、エンダーマンは見つかるがなかなか入手が遅かった。ついでに食料もなく、ネザーで調達しつつの収集だったので、一度またドレインたいたいが来た時にブロックを使ってやり過ごした。
そうしてエンダーパールが六個になった頃、そろそろ帰宅部のアレがやって来ることが分かったので、MENは早めにエンダーパールを持ち、ネザーゲートのところのチェストに仕舞うなりさっさとオーバーワールドに戻ってきた。