第13章 アレの情報を
「次はなんだ……?」MENは村の建物内に引きこもりながら次のアレが来るのを待った。「順番的には、そろそろスネイル辺りが襲ってきそうだよなぁ」
すると途端にコメント欄がざわつき出した。フラグを立てるな、と。
「いや、でもスネイルはちょっと異質な感じだったから、出現率低めって可能性も……」
そんな淡い期待をいとも簡単に裏切ってくるのがこの鬼畜世界。裏で誰かが操作したんじゃないかと疑いたくなる程のアレが現れたのだ。
「……スネイルだっ」
MENは息を飲むと同時に村人の家から飛び出した。MENや視聴者たちが予想している通り、たいたい・ザ・スネイルはドレインたいたいとは真逆でじっとしていたらダメなタイプだ。そう判断したMENは走り出した。
たいたい・ザ・スネイルは、今度はアカシアを基調とした村人たちの家を無差別にMENに投げつけてきた。なんでわざわざアカシアの家なんだというツッコミがたいたい・ザ・スネイルに通用する訳もなく。辺りの地形を破壊しながらMENに向かって猛進してきた。
「コイツ、倒せるのか……?」
MENは走りながらそんな疑問を口にする。カメラを三人称視点に切り替え、たいたい・ザ・スネイルと距離が取れていることを確認し、すかさず弓矢を手に取って振り向いた。