第10章 深刻な事態へ?
「ドレインたいたいだ!」
こうもMENの予想していたことが当たるだろうか。MENは場面行動本能でネザーゲートへ向かおうとした。だが、たちまちドレインたいたいの吸引力に引き込まれ、MENの体は容易く浮かび上がった。
「引き寄せられている間本当に何も出来ねぇ!」
MENはキーボードやマウスを必死に動かしてみたがカメラ視点すら固定されて何も出来ない。出来ることは情報を出して座標が分かることくらいだ。
MENは、ドレインたいたいが現れて橋を架けることなく「恐ろしい要塞」進捗を達成した。だが、MENはドレインたいたいの体にくっついて動けない。それどころか周りにいたゾンビピグリンが大量に吸い込まれ、三人称視点に切り替えると絵面がカオスとなっていた。
そして、アイアンゴーレムがそうであったように、ゾンビピグリンもドレインたいたいを敵対するらしい。ゾンビピグリンたちが攻撃モーションを取り始めた。それがなぜか、MENに少しずつダメージが入ることになった。
「なっ、おい、なんで俺なんだよ!」
とMENは斧に構えて振ってみた。どうやらドレインたいたいにくっついている間は、カメラ視点だけでなく、斧を振ることも出来るらしい。斧は近くにいたゾンビピグリンに命中したが、何しろ数が多い。MENは捌き切れずにやり返されて倒れた。
「アイツだけなんかおかしくないか?」
オーバーワールドにあるベットからリスポーンした直後、MENはそう呟いた。