第10章 深刻な事態へ?
「とりあえず、あそこまでの橋を架けるか」
ということで、MENはそこら辺のネザーラックを掘ってブロックを集め始めた。集めながら、画面上にあるゲージがどんどん短くなっていくので、そろそろ次に来る「アレ」がなんなのか予想をし出した。
「まず、もう一回白虎たいたいが来たらラッキー」とMENは言う。「ただ最悪なのは、ドレインたいたいだ。アイツが来たらマグマに落ちるかもしれん」
いや、でも逆に……MENはさらに考察を重ねた。
「もしドレインたいたいが向こうに出たら、俺は橋を架けずに要塞に入れるのでは」
そのMENの発言でコメント欄は様々な憶測が飛び交った。行けるかも、という同意を示す人もいれば、途中で落とされたり、などなど。
しかし、もしドレインたいたいが来たとしても帰り道がないと困るのでMENは橋を架けることにした。次のアレが来るまでに要塞まで繋がるかは怪しいが。
「……いや、ここは一旦様子を見よう」
次のアレが来るゲージギリギリでMENは橋を引き返した。それから広いところに出たいが、ネザー荒野はあまり続いてはおらず、すぐには玄武岩デルタと分厚いネザーラックの壁に囲まれているのでどうやらここで立ち向かうしかないらしい。それに、MENが元々いる場所は高めのところにあるので、落ちたら落下死か溶岩遊泳してしまうような位置であった。
「よし、来るぞっ」
声を出して自分を奮い立たせたのか、とうとうその時が訪れた。身構えるMENとその画面を見つめて固唾を飲む視聴者たちが目の当たりにしたのは、黄色と緑とピンク色をしたあの怪物だった。