第1章 シンデレラ〜継母との確執
私には実の母がいた。しかし、父の不倫で温かい家族は一変した。父の不倫発覚と同時に母が体調を崩して病気になった。そして病院先で亡くなった。膵臓がんだった。
それに父は不倫だけではなく母にモラハラやDVに明け暮れていた、幸い私には興味なかったのか何もしてこなかったが、母が亡くなった時、俺がみすゞを引き取るんだと言って聞かなかった。
母が亡くなった時に一時は児童養護施設に私は預けられたが、父があの手この手で私を引き取って今に至る。
私が児童養護施設に入った時も出た時もさほどニュースにならずテレビや新聞に取り上げられることはなかった。
児童養護施設から出た時にやっぱりかとため息をついた。
私に興味なさそうな父がなぜ、私を引き取るのか?それは一択しかないのである。
「いいか!お前は大人になったらさっさと働け!家に金を入れるんだ。」
それなら高校を卒業してかりでもいいのでは?と思ったが、この時に再婚すると告げられて継母と姉たちを紹介された。
世間体が気になるからと大学まで行けと言われたが、私の学力ではどうにも追いつかずに短期大学で許してもらった。
それなのに私が大学に行かなかったと理由をつけてあれこれ継母はうるさかったし、父が再婚してから私はお手伝い係かのように振る舞われたため、母娘という感じではなく私なんか邪魔者扱いを日頃からされていたので耐えるしかなかったのだ。
児童養護施設から出た以上、それ以上のことはできずに時が過ぎて行った。
さすがに生理用品は与えてくれたが、服も下着もいつもボロボロ。
学校に行ってもいじめにあってばかりだったので不登校になり母の言いなりとなって1日中いや毎日、家のことをさせられた。おかげで手には豆ができたし、叩かれたこともたまにあって傷もあちこちにできた。
食事はいつも残り物を食べた。母がどっさり作るのでその余り物を食べたのだが、それでも普通の量はそこそこ食べられていたのでありがたいなと思った。飲み物はいつも水道水。たまに母の目を盗んで牛乳だけはなんとか飲むことができた。こうして私は無事に成長して大人になった。