• テキストサイズ

現代版おとぎ話

第3章 かぐや姫〜メンズは全部私のもの


それから夏休みは悠介先輩と出かけたり、実家に帰ったりしながら時間がある時に課題をこなして行った。

そして夏休みも終わって久々のサークルがあった。
サークルのドアをがチャッと開けると私は目を疑う光景を目の当たりにした。

柚莉愛が腕を組んでるのが高杉先輩ではなかったからだ。
「なんで、柚莉愛っ!!!?へっどうして?」
てっきりBBQの後、高杉先輩と付き合っていたとばかり思っていたのに新井先輩と腕を組んでニンマリしているところを見ると何かが原因で別れたんだろう?

あれ?高杉先輩は?と思って周りを見渡しているとスクリーンの機械にDVDをセットしている姿が目に入った。

柚莉愛とは別れたのにサークルには来るのね。意外だなー。
でもなぜ柚莉愛が新井先輩と腕を組んでるのか知りたかったので私は柚莉愛に聞いた。
「あれ?高杉先輩と腕を組んでたんだよね?」
「あーそうだったねぇ。でもぉー柚莉愛の好みじゃなかったから別れたの。」 
「はぁ?別れたって。それなら最初から付き合わなければよかったじゃん?なんで彼女いるってわかってるのに付き合うわけ?意味わかんないんだけど?」
私が驚いて聞くと柚莉愛が腰をくねくねしながらぶりっ子ポーズで言った。
「だってぇ、デートで食事する時って男性が普通払うでしょー。それに毎回プレゼントもらえないとやだって言ったの。そしたら別れたいって言われて。」
「そりゃ、そうだよー。それに毎回のデート代が彼氏持ちなんてちょっと可哀想っていうか。ほら、私たちってまだ学生なんだしさぁ、せめて記念日だけ払ってもらうとかならいいけど、毎回だと疲れないかな?新井先輩はそれでいいんですか?」
私が新井先輩に聞くと満更でもなさそうだった。
「可愛い子には目がないって言うでしょー。俺、バイト色々と掛け持ちしてるんで柚莉愛ちゃんのためならなんとかなるかなーって。」
おいおい、こいつらのイチャイチャ話なんてもう聞いてられねーんだよ!!


この日のサークルでは映画鑑賞と意見交換が行われたけど高杉先輩は明らかに柚莉愛と新井先輩を避けていたし挙動不審だった。
/ 161ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp