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現代版おとぎ話

第3章 かぐや姫〜メンズは全部私のもの


私の名前は早川沙希。地元の高校を出て東京の大学に進学した。入学式の日は両親揃って出てくれて嬉しかったんだけど・・・。

「あっ、沙希じゃん!やっほーぃ。」
出たでたぁ、厄介人!!!?


あまり関わりたくなくて大学もきっと別のところだろうと思っていたのにまさかの幼馴染みとここで再開するとわなー。

彼女の名前は新川柚莉愛。私の幼馴染みの女の子だ。家で家具屋をやっているので別名、家具屋姫と呼ばれている。

柚莉愛とは小学校1年生からずっと一緒だった。クラス替えもあったけど何故か同じクラスで高校も同じ。

ここまでくると笑えてくるよね?しかも大学も同じなんてー。
ちなみに柚莉愛とは同じ学校にしようなんて打ち合わせは全くしていない。偶然ってこんなに重なるかね?


私はこの厄介な幼馴染とは大学生になったら距離を置こうと思っていたのに彼女の方から近づいてきたのだ。

さすがに冷や汗が出てしまう。
「ねぇ、沙希はどこのサークルに入るか決めた?」
柚莉愛が興味深そうに私に聞いてきた。
「うーん?まだ迷ってるんだ。」
「何で迷ってるの?」
と、聞かれたけれどヒントを出すと同じサークルに成りかねないので適当に答えることにした。
「えっとスキー部かテニス部かなぁ?」
さすがの柚莉愛でも運動系のサークルには入らないだろう?


しかし、私が迷ってるサークルは違うのだ。漫画研究会か映画同好会かどっちにしようか迷っている。でも、気づかれたくないのでその場をやり過ごした。

そして大学の入学式が着々と進み、私は入学式終わりに両親と写真を撮った。

今までにないくらいの最後で最高な学生生活を送るんだと。


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