第1章 シンデレラ〜継母との確執
それからしばらくして裁判が執り行われたが結果は言わなくとも私と佐伯さんの勝利で終わった。私は裁判所の証人台で全てを話して証拠も提示したのだ。そして家族は逮捕されて刑務所行きになったらしい。
「やりましたね!」
佐伯さんが花束を持って駆けつけてくれた。
「ありがとうございます。何もかも佐伯さんのお陰です。」
私は嬉しさのあまり涙が込み上げてきた。
「あの、これからはプライベートでは下の名前で呼びませんか?将也って言います。最初に自己紹介した時に話しましたよねみすゞさん?」
「はい。そうでしたね。」
「改めて言いますけど僕と結婚しませんか?」
「はい。よろしくお願いします。」
裁判で勝利を勝ち取った私たちは幸せもことることができた。それからはてんてこ舞いだったが無事に将也さんのご両親にも挨拶ができて食事会も済ませることができた。
将也さんのご両親は私を歓迎してくれて私の仕事も応援してくれている。ほどなくして市役所で婚姻届を出して指輪を作りに行った。
これから結婚式の準備や新婚旅行に忙しくなるけどとても嬉しい。
結婚してからは義理のお母さんから将也さんの好きな料理を教えてくれるのかと思ったらお母さんはあまり料理が得意ではないらしく、まさかのお義父さんから料理を教わった。ご両親も私を受け入れてくれてすごく嬉しい。私の書いた漫画も読んでくれて感銘を受けたそうだ。
これから将也さんと2人で今度こそ幸せな家庭を作って行こうと思った。
めでたしめでたし。