第1章 シンデレラ〜継母との確執
私が勝ち誇ったようにそう言ったので2階からでいいとそそくさと継母は階段を駆け降りて行った。
2階のトイレ掃除が終わって1階のトイレ掃除を始めよとした時にデッキブラシで頭を叩かれた。誰かと思って後ろを振り向いたら1番上の姉だった。
「よくもママに恥をかかせてくれたわね!」
「私は正論を述べただけですけど?」
「もぉー生意気なんだから今に見てらっしゃい!」
それはこっちのセリフだっつーの。
トイレ掃除が終わって洗面台の掃除に取り掛かる。キッチンの方に行ってみたけどやっぱり私への食事はなかった。
昨日あれだけ発言しただけにさすがに残してくれなかったから。まぁ、いいや。私には佐伯さんがいるんだし。
この日の家事などが終わり、屋根裏部屋に行ってスマホを確認すると佐伯さんからコメントが届いていた。
【今日のお昼過ぎに山田さんの家に行って小窓を確認させてもらいました。格子窓じゃないので貴重品をまず私の方で預からせていただきたいです。明日の朝6時に行きますので貴重品を投げ込んでもらえますか?】
【返事が遅れてすみません。わかりました。】
私は返事返した。すると佐伯さんから返事が届いた。
【色々とご苦労様です。こちらも色々準備が整いましたので明日、警察に電話して向かわせますので待機しててください。】
【ありがとうございます。待ってます!それではおやすみなさい。】
【山田さん、おやすみなさい】
私はそれだけLINEを打つと布団に入って寝た。
朝のアラームが鳴ってビクッとしたけど誰も起きてる様子がなかった。小窓を開けると1台の車が止まっており、佐伯さんが出てきて手を伸ばしている。
私が通帳とカードを一緒に輪ゴムで止めたのを投げ込むと佐伯さんが落ちたのを拾ってジェスチャーで丸を作った。それから印鑑を投げて佐伯さんが拾ったのを確認して頭を下げて小窓を閉めた。
それから継母に呼び出されてこき使われていると突然インターホンが鳴った。
ピンポーン。
「何だろうね?宅急便?それともお隣さん?あんたはここで待ってるんだよ。今行きまーす。」
母がモニターを確認するとヒッと短く悲鳴を上げた。
「どうしたんですか?」
私がそう聞くと母は今まで見たことないくらいに顔が青ざめていた。
「どうて警察の方が???」
私もモニタ話で確認すると警官2人と佐伯さんが映っていた。