第7章 鶴の恩返し〜地元に貢献した8年間
おもてなし武将隊に入ってもっと地元愛が増した。地元の特産品も覚えてPRもたくさん行った。そして歌に舞に頑張った。私もそろそろ折り返し地点。なんて考えているとあっという間に7年が過ぎた。来年には武将隊の活動も8年目になる。高校を卒業と共に入った武将隊も気がつけば25歳になっていた。
ずっと巫女の命としてアイドルに徹していた私にとって転機が訪れることになったのはつい最近のこと。
私は地元の劇団のチラシを目にした。地元に貢献することは武将隊に囚われなくてもいいのではないか?という考えが浮かんだ。それに来年で8年にもなるアイドル活動に区切りをつけて新たな活動をしてみたいとの思いが強くなった。私はその旨を次元様や仲間のみんなに伝えた。
「素晴らしいではないか。では来年の3月いっぱいで退陣という形でよいな?」
「はい。ありがとうございます。来年の3月までは精一杯に頑張りとうございまする。」
次元様や仲間のみんなが認めてくれたのが嬉しかった。
そしてお正月も過ぎていよいよ私の退陣式に向けての最後の練習に励んだ。今まだ通りの歌や舞そして新しい歌も練習した。私は最後なのだPR活動はしないけれど心の底から皆々様に届けたいという気持ちで頑張った。
さぁ、最後の時ーーーー。