第7章 鶴の恩返し〜地元に貢献した8年間
地元のおもてなし武将隊に入って2年が経とうとしていた。毎日、目珍しく動いている。この日は城の門番でお客様をお出迎えした。
一緒に門番をしてくれたのは天邪鬼奇才人と朝霧勇之助だ。
中には写真撮影をお願いする人やサインをお願いする人もいて忙しく働いた。
門番が一旦終わりお昼の時間。勇之助と奇才人とお昼を食べに行くことにした。
そこはお城近くの定食屋だった。
「いらっしゃいませ。」
お店の人に案内されて席に着くとメニューを頼む。
「何になさいますか?」
私が2人に聞くと奇才人は迷っているらしく勇之助はあっさりと決めた。
「とんかつ定食にします。巫女さんは何にしますか?」
「私は天丼にします。ここの天ぷらが好きなので。奇才人さんは決まりましたか?」
「えっとぉーうーん?鬼おろしのぶっかけそば定食で!」
そしてメニューも決まって3人で話していた。
「そういえば、巫女さんが武将隊に入ってもうすぐ3年ですな。」
勇之助さんにそう言われて改めて思う。
「本当だ!3年ですね。がむしゃらにやっていたので気づかなかったかも。」
「さすがに武将隊の活動には慣れたでしょ?」
奇才人さんが私に聞く。
「舞の稽古は毎回慣れないですね。いつも新鮮なので。でも活動は慣れました。」
「それはよかった。」
それから料理が運ばれてきて食べたり飲んだりした。ここの定食屋は春から夏はお水だけど秋から冬はお茶を出してくれるんだよね。ありがたいな。
来年で3年目になるから気を引き締めて武将隊の活動を頑張ろうと思った。