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ゴミ溜め戦争 

第1章 序章


俺は気分を悪くしたまま、教室に入る。



「泊? 大丈夫?」



五十鈴が心配そうに聞いてくる。



顔に出ていたのだろうか。



「ん? ああ、大丈夫だ」



心配する五十鈴に笑顔を向ける。



五十鈴は安心したのか、またニコニコしながら自分の席に着いた。



( 俺も席に着くか.. )



そう思ったのも束の間、いきなり大音量がしたと思ったら机の上にプリントが置いてあった。



何か起こったのか理解する間もなく、



「月ヶ瀬(ツキガセ)~、宿題見せて~!!」



未だ、頭が回らない俺に大月(オオツキ)は手を振りながら「あの月ヶ瀬が固まった!」などと一人ではしゃいでいる。



すると、



「も~、清華(セイカ)ちゃん宿題は自分でやるものでしょ!」




「うげっ..、清音(キヨネ)様..」



¨あの¨大月がここまで静かになるとは、流石慣れてらっしゃる。



「様は付けなくていいってば、ほら手伝うから宿題やろ?」



うわ、優しい。てか、大月涙ぐんでるし。




大月と琴平(コトヒラ)は大月の机に行き、ようやく自分の席に着く。少し机がへこんでいるのは気のせいだと思いたい。




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