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五条悟に求愛されているのですが助けてください!❀R18❀

第2章 第二話 ❀「離れてください」




(やっちまった···)


はその日、頭を抱えてパソコンの前でマウスを握ったまま心ここに在らずだった。


書類の内容に間違いが無いように、目を見開いてキチンと頭に叩き込もうとするが、入っては後頭部から抜けて行く情報に、これはいけないとブラックコーヒー(濃いめ)を煽った。


「···。さん、何かありましたか?どこか体調が優れないのですか?」


に声をかけたのは、斜め前の机に座る1年先輩の伊地知だった。


どうやら、朝からの様子がおかしいと気がついていたようで、ちらちらと視線をやっては、心配そうに問いかけられたは、一瞬五条悟との事情が蘇ったが、思考の隅に追いやった。


「···すみません。ちょっと夜更かしをしてしまいまして」


なんとも適当で都合のいい言い訳である。


(言えない···五条悟とあんな事をしてしまったなんて口が裂けても言えない)


「そうですか。ならいいのですが、体調が優れない時はきちんと仰ってくださいね」


自分も忙しい伊地知さんは、こうして私達同僚の事にも気にかけて、なおかつ自分の仕事もキッチリこなし、五条の無茶振りにもしっかり答えると言う何ともスーパーな出来る人だった。


(結婚するなら、伊地知さんみたいな人だよなぁ··やっぱり)


何よりも真面目で、仕事は的確で早くて、結構したら奥さんと子供を大切にしてくれそうだ。


仕事を頑張ってる伊地知さんだからこそ、家族としてサポートしたくなると言うか··。



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