第20章 白と黒
白
「少しだけさんと、
話をして差し上げてください。
彼女は黒箱に謝りたいと言っていますよ。」
白さんはまったく目は笑っていないけど、
でも怒ってるでもなく、
墨くんに私との話し合いの時間を設けようと
してくれています。
墨
「彼女いるから💚
ごめんね💚」
墨くんは満面の笑顔で私にそう言い放ちました。
だから私も一歩前に出て言いました。
「私は……私は墨くんが大好き!!
でも、もう墨くんの隣は私の居場所じゃないんだよね。
…だから諦める…
新しい彼女さんに悪いもんね(´・ω・`)」
白
「良いのですかさん?」
白さんは心配そうに私を見ます。
「白さん私…
疫病神さんから
呪物は女性と契りを交わす前に
他の男性にパートナーを預けて
"前戯を教えてもらう風習"があるって聞いて…
墨くんに確認せずにその儀式をしてもらったんです。
私は…はしたない女なんです…だから
墨くんが拒否するのも仕方がないんです。
白さん行きましょう?
白さんは最初からゲームに
参加していたわけじゃないですよね?
墨くんと同じ方法であっちの世界から
こちらに来ただけ…仕事に戻らなくちゃですよね。
私はなんとか1人で頑張ります!!
ここで解散しましょう。」