第16章 価値観
墨
「さて……どこかな……」
「?」
墨くんは立ち止まり地面に手を置きます。
墨
「北に4人...西に2人...南に20人か...
結構減ったみたいだね💚」
(え?もう26人しか居ないの!?
確か…森のゲームが始まった時は40人くらいは
居たはずなのに!!)
墨
「西のカップルは朝のエッチ中みたい。
朝から元気ってことは
朝立ちできる若い男ってことだね。
よし、決まり!
さあ、西に向かうよ。はいっ💚」
墨くんはしゃがむと、
背中に乗りなと言ってくれました。
「…なんか…もう……いいや……」
いちいち人の扱いに関して
注意するのも止めるのも疲れた私は、
素直に背中に失礼しました。
墨
「"見たい"から急ぐよ💚」
「みっ、見なくて良いから💦
きゃあ———ッ!!!」
墨くんは凄い速さで木々を飛び移り
"ヤリ現場"を急足で向かいはじめました。