第16章 価値観
"ヒューヒューヒュー………"
耳が痛くなるほど、
風が鋭く私の耳をかすめていきます。
「こわいよぉー(´;Д;`)」
墨
「大丈夫。
はいったい誰の背中に担がれてると
思うの?僕だよ。」
(だから心配なの💦)
と言えたらどれだけ救われるのでしょう。
墨
「もうすぐ着くよ。」
"ピョンッ!"
そう言うと墨くんは崖のような岩肌から
中が全く見えない氷穴に飛び降りました。
(いけないっ💦)
「∑ヾ(;゚□゚)ノギャアアーー!!」
私はあまりの驚きに
墨くんの首に回していた両腕を
離してしまい
落下中に墨くんと離れ離れになってしまいました。
墨
「え———!!
なんでこのタイミングで離すかな——!!?」
私と墨くんは
バラバラになって氷穴の中へ……