第13章 あきらめない
弁護士
「おそらく黒でしょう。
…さん。
このままいけば多額の遺産を受け取る事になります。
ですがまださんは未成年…
お身内の方に預かってもらった方が良いでしょう。
頼れるお身内の方がいらっしゃったら、
私からご連絡を致しますから教えて頂いても
宜しいですか?」
「(。・ω・。)」
(頼れるお身内………)
居ません。
親類と言えば叔母しか思い浮かびません。
というより父ジェームスの父、
私にとっての祖父は幼少の頃に
失踪をしてしまって消息不明みたいだし、
母(祖母)は酒乱で…安心して預けられません。
母聡子の両親はどちらも他界していて、
頼れません……
「そんな人、
この世に居ないと思います(・・;)」
私は正直に言いました。