第13章 あきらめない
叔母📱
「それより聡子とジェームスさんの
預金通帳は見つかったの??」
何故か叔母は家のお金の事が気になるようでした。
📱
「まだ……」
叔母📱
「火葬代やらなんやらって、
ちゃんが家のお金で払うのが
当たり前なんだから!
早く探しておきなさい!!」
そしてそれで電話が終わってしまいました。
ドライアイスについて電話したのに…
結局はお金……
(どうしよう…)
いま私は廊下で電話をしているのですが
両親が寝かされている客間から漂う腐敗臭…
そしてドライアイスの補充が無いと知り
私は翌日まで部屋には戻らず廊下で
眠る事にしました。
(こんな想い…子供にはさせたくない……)
真夜中の廊下で、
いつか私がお母さんになったら
子供にこんな惨めな想いをさせない長生きするんだって
心に誓ったのは今でもハッキリ覚えています。