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【呪術廻戦】甘く愛される短編集《R18》

第4章 アングレカム【五条悟・教師編】



私をヒョイっと抱き上げ、部屋に入ると鍵を閉める先生。

「さて…」

床に降ろした私を見つめながら、一瞬にして瞳を輝かせる。

「とりあえず、お風呂入ろうか。一緒にっ。」

『…っ…一緒に?嫌だ…恥ずかしいっ…』

「えー、何でよ。想い合ってるんだからいいじゃない。」

『嫌だっ…別々がいい、絶対。
ってか、何でお風呂…っ?』

「えー、それは……」

耳元に口を寄せる先生。

『雫のあんなとこやこんなとこ、いっぱい可愛がりたいしさ…初めてだろうから、指だけじゃちょっと…心もとないよね…」

レロレロと舌を出して見せる先生が厭らしくて顔が赤らむ。

『……っ…』

「まぁ、いいや。先に入って。その後僕が入るよ。
こんな事で喧嘩したくないし。」


優しく頬に口付けると、先生はタオルを出してくれた。

横になってて、と言われたベッドで休ませてもらうと、先生の香りがして頬が緩む。
先生に抱きしめられているようで心地よくて、安心してウトウトしてしまった。


「……。雫…。」

『先……生…?』

「疲れてる?」

『ううん…ベッドから先生の香りがして…安心して休んじゃいました。』

へへっ、と笑うと、急に真面目な顔つきになった先生。


「………」

『五条先生…?』




side  五条

自分で言ったからには守らなきゃね…
雫と契約を結んだ時に自分で約束した内容。


絶対に挿れない…雫の処女を守る…


おしおきと称してエッチな事をさせた時。
メイド服を着た雫のナカに触れた時。

無理だと思った。
思ったからもうそういう事はせず、雫との時間を大切にしようと決めた。
恵のことは気にはなったけれど、楽しそうにする雫を見て、何となく安心はしていたんだよね。


そして…
雫のお母さんから退院するのだというメッセージを受けて、何か…特別な事をしたくなって花屋に行ったんだ。

花言葉なんて全然知らないけれど、店員さんが教えてくれた花が可愛らしくて、花言葉もしっくりきて、購入した。
きちんと想いを伝えようと思ったんだ。


「雫…
僕が雫を好きだって、ずっとわからなかったの?」
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