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【呪術廻戦】甘く愛される短編集《R18》

第4章 アングレカム【五条悟・教師編】



「それは…そうですけど。」

「まぁ、恵の覚悟はわかったよ。」

嫌っていう程にね。

恵が出て行った静かな部屋の中で椅子に座ると、頭の中を整理するために目隠しを外した。



side 雫

流石に昨日の事は私の中で衝撃度が高く、恵の顔も先生の顔もなかなか見れなかった。

夕ご飯を食べに食堂に出ていくこともできず、悠仁と野薔薇に心配をかけてしまった。

「雫、大丈夫?今日の午後から任務行けそ?」

『野薔薇…うん、すっかり元気だよ。心配かけてごめんね。』

「ふーん」

『……?』

なぜ野薔薇がニヤニヤするのかわからなかったけれど、今日は一緒に泊まるのだから聞いてみよう、と思った。

「二人共、気をつけるんだよ。
不測の事態が起きたらすぐに連絡するように。」

「へーい」

『はい…』

五条先生も恵も普通だった。
けど二人は何だかあまり話していないような…?

昨夜、五条先生からは服を捨てておくように、と連絡が入った。お母さんの様子は僕が見に行くから安心して、とも。
とりあえず自分が今やるべき事は、任務を滞りなく遂行すること。

午前中の座学を終え、野薔薇と二人、遠方任務に向かった。



ーーーーーーーーーーーー


「つっかれたわねー、今日も。」

『野薔薇、大活躍だったもんね。最後の呪霊、気付かなかった…ありがとう。』


「ふふっ…雫を頼むって仰せつかってますので。」

『え?』

「昨日、伏黒とどうだったのよー?雫。」

私のベッドにダイブし、ぐいぐいと顔を近づける野薔薇。

『えっ…どうって…』

「もうエッチした?」


『えぇっ…エッチって…付き合ってもないのに…』

「何よ、まだなの?てか付き合ってないの?告白されてないわけ?」

『告白は…された…けど。』

「やっぱりー。で、どう答えたの?」

『どうって…』

告白されてキスもされて、胸にも触れられたなんて野薔薇には言えない…

「雫は伏黒の事、どう思ってるわけ?」

『……頼りになるな、って思うよ。優しいし、よく気がつくし、面白いし、自分より周り、って所も尊敬してる…』

「へぇー」

『なっ…何?』

「それ全部、雫だからでしょ。」

『……?』
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