第4章 アングレカム【五条悟・教師編】
再び唇を塞がれ、緩くなった胸元に恵の手が侵入してくる。
『んっ…ゃっ…』
「雫…初めてのキス…奪ってごめんな。けど俺…」
恵の妖艶な瞳が揺れる。
「お前の事が好きだ。」
やわやわと胸を揉む手は、ゆっくりと先端を刺激する。
『ぁんっ…そこやだ…』
「雫…可愛すぎて…
止まんねぇ…」
恵の手が下半身に伸びた時…
「はい、ストップ。」
突然、ミシ…っという音と共に恵の頭が沈んだ。
いつ…入ってきたの?
『五条…先生…』
side 五条
これ…どういう状況なの?
僕の前で着てほしかったメイド服は乱され、胸ははだけていて、あろうことかその胸に触れる、僕がよく知るおおかみ…
髪を乱し、赤い顔をして涙を流す雫は、驚いた顔で僕を見つめてる。
「…何で着てるの?それ。」
『ぁっ…恵に…着てほしいって言われて…』
「何で恵に服を見せたの?」
『出しっぱなしなの、忘れてて…
動画を止めるのに精一杯で…』
あぁ、きちんと動画は見たんだね、偉いじゃない。
「で、こうなっちゃったわけね…」
『ごめんなさい…』
そんなつもりなかったんだけど、結構強く殴っちゃったみたいだから、あと一時間は起きないかな。
「ちょっとまってて♡」
にっこりと微笑むと、恵を担ぎ、一瞬で部屋に移動した。
ーーーーーーーーーーーー
恵を部屋に転がし、すぐに雫の部屋に戻ると、服を掴んでオロオロとしている。
「んー…ホント、何回目のお仕置きになるのか忘れちゃったよ。」
くくっ…と笑う僕を見て、あからさまに怯える雫。
『ごめ…なさ…』
「ねぇ雫。僕もうさぁ、雫のピンチを2度も救ったんだよ…?何かご褒美もらってもいいよね?」
『ごほ…うび…?』
ウルウルと潤む瞳が僕を捉える。
その顔…気に入らない。
「そう、例えばこんな…」
雫の唇にそっと自身の唇を重ね、舌を入れて頭を固定する。
『んっ…んんっ…ゃっ…』
「いいじゃない。恵ともしてたでしょ?」
無理やり口をこじ開け、歯列をなぞって舌を絡める。
『ふっ……やめて…』
トロンと蕩けた顔で、僕を見る雫。
「ホントはこっちのご褒美がいいな。」