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【呪術廻戦】甘く愛される短編集《R18》

第4章 アングレカム【五条悟・教師編】



「…ったく気をつけろよ?もう尻拭いはごめんだからな。」

「前のは生徒じゃないじゃない。それに、きちんとお礼もしたでしょ。十分すぎるくらいにさ…」

「へぇ。本当に生徒なんだ。誰だ?何年?東京?京都?術師?補助監?」


「ナイショ♡」

僕は硝子のいる医務室を出て、女子寮に向かった。
雫、中身見たかな? 
自然と足早になっている自分に気づく。

嫌だね、楽しみとか思っちゃってるのかな、この僕が。
ふと、前から歩いてくる二人組に気付いた。

「あれ?どうしたの?二人共。」

二人の手には、飲み物やお菓子の入った袋が下げられている。

「あー、五条先生。
釘崎と雫の様子見に行ったんだけど、寝てたみたいだから出直そうと思って。伏黒もついててくれたみたいだし、大丈夫かなって。もう戻るって言ってたけど。」

「ふふっ、バカね…」

「ん?」

「部屋確認しなきゃわかんないわけ?お子様はこれだから困るのよねー。」

「え…?どういう意味?」

「起きてたに決まってんでしょ、雫。私達が邪魔しちゃったのよ。伏黒に悪いことしたわね。」

「え?雫、寝てなかったって事?何で俺達にそんな嘘つく必要があんの?」

「それを言わせるな、って言ってんのよ。お子様の虎杖は知らなくていいわ。で、先生はどこ行くの?」

「…僕もちょっと、雫に用事があったんだけどね。」


「先生、二人の邪魔しないでよ。」

「ふふっ…野薔薇は本当に面白いね。」

お菓子をどこで食べるのか話しながら、野薔薇と悠仁は雫の部屋とは逆方向へ消えていった。


「……さてと。」


side 雫

『んっ…ふっ…んんっ……』

舌と舌を絡める事が、こんなに柔らかくて気もち良いのだと初めて知った。
唾液が絡まり、脳がトロトロに蕩けるように心地よくて、生理的な涙が溢れる。

『ぁっ…んっ……ふっ…』

「…雫…もしかして…初めてか?」

回らない頭でゆっくりと頷いた。

「…っ…ごめん。けど俺、お前の事…」

『恵お願い……後ろのリボン…緩めて…』


"苦しくて息ができない"

「っ待ってろ…今すぐやる…」

恵にリボンを緩めてもらうと、一気に体の締め付けから開放された。

『はぁ…やっと息できた。恵ありが…』
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