• テキストサイズ

【呪術廻戦】甘く愛される短編集《R18》

第4章 アングレカム【五条悟・教師編】



味のしない夕飯を、もそもそと口に運んだ。


ーーーーーーーーーーーー


ピンポン


「入って。」


ガチャ…


「早かったね。ご飯しっかり食べた?」

『はい……』

「何?暗い顔して。とりあえず入りなよ。」

先生はお風呂に入った後なのか、良い香りがして、Tシャツにパンツ、サングラスで完全オフモード。
椅子に座り、長い足を組むと、電話をしながらローテーブルの前に座るよう促した。


『………』

「はい、電話終ーわりっ。
ごめんね。さっき僕が壊した建物の壁の事、伊地知に話してたんだ。報告しないと後からうるさくてさー…って座らないの?」


『先生…私……退学ですか…?』

「ん?」

『謹慎とか停学とか…どんな罰でも受けます。なので…辞めさせないでください…』



side 五条

グスっと鼻をすすり、涙目で訴える雫の姿に驚いた。

「…雫、いいから座って。」


ローテーブルの前の座布団に座らせると、僕も隣に座った。

「罰を与える為に呼んだんじゃないんだけど。」


『……ぇ?』

「早とちりしないでよ。雫、お母さんの治療費は僕がもつことにしたから。」

そう言うと、雫の大きな目は更に開かれ、ブラウンの瞳が揺れた。


『五条…先生が?』

「そう、上と掛け合ったけど、給料の前借りはできないとか言うし、放っておいたら雫、悪い大人に騙されてついて行っちゃいそうだし。担任として、生徒を守るのは当たり前でしょ?」

ね?とニッコリ笑って見せると、僕の視界は急に暗くなった。


『…っ…ありがとうございます。』

うっ、うっ、と嗚咽しながら僕に抱きつく雫の背中に手を回すと、優しく包みこんだ。
こんなに細いのに柔らかい体。
胸には雫の膨らみをしっかりと感じる。


やめてよ…
僕の悪い部分が、顔をのぞかせちゃうじゃない。

「けどさ、雫…」

スルスルと上着を捲り、直にウエストに触れる。

『っ…先…生?』

「何もしないでただ援助を受けるって、気が引けない?」


『どういう…ことですか?』

「んー…これをしてるんだから、援助を受けて当たり前、って事にした方が良くない?ってコト。」

ウエストから一気に胸に手を伸ばし、膨らみを支えるレースを押し上げた。
/ 130ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp