第2章 青く澄んだ空【五条悟・高専編】
side 悟
後処理を終えると、息の整わない雫の横に寝転がり、天井を見つめた。
「雫…抱きしめてもいい?」
『…ぇ……』
「ぎゅって…抱きしめさせて」
『……うん…』
互いに横向きになり、俺は雫の細い体に腕を回した。
胸がぴったりとつき、抱きしめる腕に力を込めた。
「……あったかいな。」
『…うん』
汗ばむ体も気にならないくらい、雫を誰よりも近くに感じられる事に安心した。
正直セックスでこんなにも多幸感を得たことは初めてだ。好きな女を抱く心地良さは、何にも代えがたいとわかった。
俺を気遣ったのか、雫が俺を抱きしめる力も強くなる。…が、その力は徐々に弱くなり、俺は雫を見つめた。瞼が重くなってきたのがわかり、何も言わずに雫の上に覆いかぶさった。
『…さ…とる…?』
「もう終わりとか思ってねぇよな?」
『終わりじゃ…ないの?』
「冗談。一回で終わったこととか今まで一度もねぇよ。」
『っ…もう…無理だょ…』
「道具にしていいって言ったの誰だっけ?これからだろ。せっかく雫の口から気持ちいい、って聞けたんだから。」
『…っ……』
それから俺は雫が許してくれる範囲で雫を抱き続けた。
どちらの汗か体液か、わからないくらいぐちゃぐちゃになってもガツガツと腰を振り続けた。
雫がガクガクと痙攣し、意識を手放した頃には挿れる度に自然と潮が飛び散り、俺の体を濡らした。