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【呪術廻戦】甘く愛される短編集《R18》

第5章 トライアングルのち…【虎杖悠仁&伏黒恵・高専編】




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「雫、今後の任務についてちょっと説明しておきたい事があるんだけど、午後は何も入ってなかったよね?
ちょっと僕の部屋においで。」

『……?はい…わかりました。』

任務についての話をわざわざ部屋で…?
極秘の任務…でも恵ではなく私になんて事あるのかな。
私の術式が有効な呪霊の討伐任務…?


いずれにしても必要とされている。


常時付きまとっているモヤモヤとした感情も、祓除の時は忘れられた。与えられる任務はきちんと全うしたい。


皆で昼食を終えると呼吸を整え、五条先生の部屋に向かった。



コンコンコン…

『先生、雫です。』

「入って。」

低いトーンの声に、緊張が走る。

『失礼します…』

中に入るとカーテンが締まり、電気のついていない部屋の中は薄暗かった。

『先生…?』

扉を締め、靴を脱いで中に入ると


「時間通り。流石だね、偉いじゃない。」

目隠しを下げた五条先生がのっそりと現れ、私に近づいてきた。

『…っ……』


ポスン、と肩に頭を置くと、ゆっくりと口を開く先生。

「何か久しぶり、雫とこういう事するの。」

甘い香りが鼻腔をくすぐると、グリグリと揺らした頭が頰に触れる。

『…先生髪が…くすぐったい。ふふっ…大型犬じゃないんだから…』

髪を優しく乱すようにさすると、ピタリと動きが止まった。

『……先生…?』


「そう…僕は犬みたいに忠実に【待て】をしてきたし、君を守ろうとドクターの言いつけも、ちゃんと守ってきた。」


『っ……』

頭を上げた先生の顔は

怒っているようにも、悲しんでいるようにも見えた。


淡々と話す口調からは感情が読み取れず、後退りしようとすると、強引に掴まれる腕。

『…っ……』

「雫…」

『今後の任務の話じゃ…』「そうだよ。」


「するよ、任務の話。大事な用が済んだらね。」

先生は私をひょいっと抱き上げると、ベッドに連れて行こうとした。

『…っ先生やめてっ。五条せん…』「何でさぁ…」

「悠仁と恵は受け入れて、僕はダメなの?」

『っ……』


バレているのはわかってはいた。

「雫のココは、もう二人の形になっちゃったのかな。」
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