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【呪術廻戦】甘く愛される短編集《R18》

第5章 トライアングルのち【虎杖悠仁&伏黒恵・五条悟 現代編】



ヒクヒクと動く紅い口が、俺の欲を呑み込んでいるようで、無意識に指で欲を掬い、蜜口に押し込んだ。

『んっ……』

敏感になっている部分に急に指を挿れられ、ビクンと小さく跳ねて俺を見つめる雫。

『恵…?』

「…っ…悪い」


何してるんだ俺は…

ティッシュを雫の秘部に当てて優しく拭き取り、身の回りも拭き取ると、雫の側にゆっくりと横たわった。

「寂しくなったのか?」


『…………ごめん』

「いや、責めてるわけじゃない。
俺がそれでいいって言ったんだ。」


むしろ俺を頼ってくれて嬉しかった。

『恵のこと…好きだよ。』

真っ直ぐに俺を見つめる瞳。
ズルいよな、その目は…

「…わかってる。男としてじゃなくだろ。」

『…ごめん。』

「ふっ、もう謝るな。気にしてない。」


寂しいなら最大限俺を利用したらいい。

俺を頼って、俺がいなきゃ困ると思えばいい…なんて。

本当はそんな事思ってない。


雫に笑っていてほしい。

でもそうさせるのは俺には難しいみたいだから…

雫に頼られれば誰よりも側にいてやりたいし、五条先生には適当に怒られておけばいいとさえ思ってしまう。

「いつでも来てくれていい。
雫…好きだ。」

抱き締めて、抱き締め返されると口にしたくなる愛の言葉。


虚しくても、意味がなくても…




side 雫


甘えているだけ。

悠仁にも、恵にも。

悠仁は優しいから、私が言葉を欲しがればまた拒絶される。

それが怖いから、もう言葉を欲さないよう心は閉じた。

恵は優しいから、私がどんなに狡くても許して、側にいてくれる。愛を囁いてくれる。


見て見ぬふりをして明るく振る舞っても、残った罪悪感に押しつぶされそうで、また同じ事を何度も何度も繰り返してしまう。


どうしたいのかわからないまま恵と悠仁の部屋に通い、一ヶ月が過ぎようとしていた。
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