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【呪術廻戦】甘く愛される短編集《R18》

第5章 トライアングルのち【虎杖悠仁&伏黒恵・五条悟 現代編】



『悠仁っ…待って…』

焦る雫を無視して優しくベッドに降ろすと、焦りの原因がわかり、愕然とした。


「え……これって…」

枕に残る、数多の長い髪。

少しだけ整えられてはいるものの、波が立つように乱れているシーツ。

そのシーツに無数に残る、体液の飛び散った跡。

そんなに経験がない俺にもわかる。


「…伏黒に…慰めてもらったっていうのは……」

セックスで、って事か。


別に責められないよな、付き合ってないし。

むしろ俺の振る舞いで傷つけてこうなったんだ。

自業自得。悪いのは俺だ…


『っ…軽蔑したよね…』

俯きながら暗い顔をする雫。

確かにショックではあるけど


「いや。俺のせいだろ…」

嫌いになんて到底なれない。
どれだけ好きだったと思ってるんだ。

『んっ…悠……』

雫に口付けながらベッドの下に降ろし、覆いかぶさった。


「雫、昨日は…雫の了解も得ずにしちゃったけど…今度はちゃんと聞くよ。」

潤んだ瞳が俺を捉える。


「抱いてもいい?」


まっすぐに俺を見つめ、コクンと頷いた雫の口を塞ぎ、首筋に吸い付いた。

『あんっ…そこ…』

驚いた雫は俺の頭を押したが、その腕を掴んで床に縫い付けた。

大丈夫、雫を困らせるようなことはしない。
首筋を甘噛みし、寝巻き用のTシャツを捲り上げた。

露わになった上半身のどこにも、マーキングはなかった。
雫を横にし、後ろ向きにしても、傷も印の1つもなかった。

『悠仁…?』


伏黒は…雫を大切にしている。


「雫…昨日は優しくできなくてごめんな。」

『……ううん。…悠仁……』

「ん…?」

『いっぱいシて…いっぱいギュッてして。』


両手を広げる雫を抱き締め、俺は雫の体を貪るように、意識を失うまで抱き続けた。



ーーーーーーーーーーー



浅い呼吸を繰り返し、絶対に帰らないでと泣いて訴えながら気を失ってしまった雫。

静かに寝息を立てながら、俺の手を離すまいと両手で強く握っている。

「ふっ…子供かよ。」


雫の丸い、小さな頭を優しくなでる。
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