第5章 トライアングルのち…【虎杖悠仁&伏黒恵・高専編】
「……ここ?」
『あっ…ぁんっ…ゃっ…』
逃げるように体を離そうとする雫の腰を掴み、引き寄せながらパンパンと打ちつけると、フルフルと胸が揺れ、思わず唇を寄せた。
『ぁっ…どっちもはっ…おかしくなっちゃうから嫌っ………んっ…』
「すげぇ可愛い煽り…もっとってこと?」
『あっ…違っ……』
更に激しく腰を動かすとバチュバチュと音が鳴り、眉間に皺を寄せながら俺を見つめる雫。
『んっ…恵………』
「何…?」
『…キス…して……っ…』
「……いいのか?」
赤らんだ顔で頷く雫の口に舌を捩じ込み、レロレロと絡めると、さっきより積極的に俺に応える雫。
『ぁっ…気持ち…ぃぃっ…あっ…恵…またっ…』
ナカがうねり始め、俺の首に回していた腕に力が入ると、ビクンビクンと体が震えた。
「はっ…雫……俺もっ……」
スパートをかけ、震える雫に容赦なく腰を打ち付けると、ギリギリで引き抜いて腹に欲を吐き出した。
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後処理を終え、くたっとする雫の頬に張り付いた髪をよけ、額にキスを落とすと、俺を見つめる潤んだ瞳。
『恵のキス……気持ちいいね。』
「…そうか?」
『うん…舌が吸盤みたいにくっつくの。気持ち良くて…頭がクラクラする。』
「…もう1回する?」
『うん。』
嬉しそうに微笑む雫を見て、胸が熱くなった。
やっぱり俺は泣き顔じゃなくて、そうやって笑っているお前の顔が見たい。
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「体…平気か?」
『うん、大丈夫。ありがとう。』
食事をしに二人で部屋を出ると、名残惜しそうに俺を見つめる雫。
「ふっ、好きだな…」
『…うん、だって…』
キスは女にとって大事な物だと聞いたことがある。
俺の気持ちに応えられなくても、俺とのキスが好きだと言われて嬉しくないわけがない。
『んっ…』
口を塞ぎ、舌を絡めてやると俺の腕をぎゅっと握る雫。
これ以上はやばい…
舌を離すと銀糸がツウと垂れ、雫の顎を濡らした。
「その顔…やめてくれ。出かけられないだろ…」
ドアに押し付けて閉じ込めると、ふふ、と笑う雫。
「雫……伏黒……?」