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【呪術廻戦】甘く愛される短編集《R18》

第5章 トライアングルのち…【虎杖悠仁&伏黒恵・高専編】



「体はもう大丈夫?」

『はい、もう…普通です。』


「…悪かったね。」

『……え?』

「雫が昨日みたいになったらさ、僕が何とかしようと思ってたんだ。だから催淫系はプログラムしなかった。滅多にいないと思ったんだ。そんなもの使う呪霊や呪詛師。甘かったね。」

『…先生は悪くないです。嗅いだ事のない匂いがした時点で警戒すべきだったのに、吸収したのがいけなかったので…』


「昨日の記憶はあるの?」

『……あります。』

雫の困惑した表情が気になって続ける。

「悠仁に気持ち良くしてもらった?」

『…ぇっ……えっと…』

カァっと顔を赤らめ、俯く雫。
…自分から聞いたのに、思い出しているのを見るのは癪に障るね。

「好きとか言われたの?」

『それ…は………』

なるほどね。


「まぁ、男は女の子を抱いている時はその子の事が大好きだからね。普段何とも思ってなくても。種の保存が脳にインプットされてるのかな?」

『っ…そうなんですか?』

赤い顔で、真っ直ぐに僕の目を見つめる雫。

そんなに不安?

「そうだよ。雫はどうだった?まさか悠仁が好きになったわけじゃないよね?仮に好きだとか言われても、本気にしない方がいいよ。雰囲気ってあるから。」

雫の頭を撫でながらにこやかに言った。


『そう…ですよね。』

胸に当てた拳は少し震えている。

ごめんね、雫…

「ちなみに僕がそうとは限らないけどね。」

『………』


「さ、もう行きなよ。シャワーかお風呂にでも入ったら?さっぱりしてから授業においで。」

全く…この高性能なサーモグラフィーみたいな目のせいで、体の中の呪力まで見えるから嫌だよね。

悠仁はきちんと避妊したみたいだ。偉いじゃない。

軽くお辞儀をして女子寮に向かう雫。
その足取りは心なしか重い。


「あとは…」

悠仁の部屋のノブを回し、ノックもせずに中に入った。


ーーーーーーーーーーーー


「入るよ。」

「とわっ…!五条先生…っ…いきなり何…?!」

悠仁は重く湿ったシーツをベッドから外している所だった。

「…随分と派手に漏らしたんだね。」

「うん…」

顔を赤らめ、シーツを丸める悠仁。
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