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七作目 花海陽菜

第1章 本編


彼女の名前は、花海陽菜
プログラミングや、ハッキングが、
特技の女子高生である。

彼女は、なかなか喋らない。
何故なら、重度のコミュニケーション障がい者だからだ。
小学生・中学生の時に、一度も登校したことが、無く、
とは言え、元から、陽菜は、勉強ができる方であり、
学年首位をとるほどの、実力があった故にか、
宮益坂女子学園 高等部に進学できたのだった。

(ねぇ、あの子、カワイイよね)

(そだね、何だか、神秘的で物静かな子だね)

と、言われても、

「…」

無視していた。

(いくら話しかけても、無視するよね、この子)

(ルックスとスタイルや、容姿は、いいのにね)

と、批判されたり、褒められたりしていた。

そんなある日の事だった。
一人の女の子が、陽菜に、話しかけてくるのだった。

「ねーねー、一人だけじゃ、寂しくない?」

「…」

「名前は何て言うの?」

「…」

「私は、鳳えむ!キミと同じクラスメイトだから、
仲良くしたいなーって、思っているんだけど?」

陽菜は、えむの顔を見ずに、ただただ、ボーッとしていた。

「…」

「これから、よろしくね!」

「…」

陽菜は、最後まで、表情を変えずに、無視していた。
後日、えむは、クラスメイトと一緒に会話をしていた

「って、ことで、この子と、仲良くなるには、
どうしたら、いいんだろう?」

「うーん、彼女は、何も言わないからね」

「物静かを通り越しているって、言うか…」

「じゃあ、嫌いになったとか?」

「だって、入学してきた、ばかりなんだよ!」

「それも、そうだけど…この子、名前、何て言うの?」

「えっと、確か、花海陽菜さんだったよ」

「へぇ~じゃあ、陽菜ちゃんだね!」

「まぁ、そうだけど…
なかなか、心を開いてくれないというか、何て言うか…」

放課後、えむは、陽菜に話しかけてきた。

「陽菜ちゃん!一緒に帰ろう!」

「…」

えむは、陽菜の後ろに付いていくのだった。

「陽菜ちゃんは、どんなことが好きなの?」

「…」

「ねーねー、聞こえてる?」

「…」

「あっ、私、こっちだから、またね!」

「…」

「じゃあね!バイバイ!」

「…」

「また明日、陽菜ちゃんに会いたないな!」

えむは、陽菜と別れるのだった。
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