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【三月のライオン】瀬音
第1章 ~プロローグ~
街並みから外れた、静かな公園の一角。
噴水の前にたたずむ一人の男の子。
「お待たせ、零!」
「うわっ…」
勢い良く抱きついてきた女の子を抱きとめる。
「…こんなところで…恥ずかしいよ…」
「えー。どーせ誰もいないって」
辺りを見回し笑って誤魔化す。
「まったく…」
いつものことだと、桐山は呆れてため息をついた。
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