第4章 再会 / 夏油 傑
「てか、七海さ〜!最近僕に冷たいよね〜?」
「いや、いつも通りです。」
「は〜、、女でもできた訳〜?」
酔ってないはずなのに凄い七海さんに絡む五条さん。
それをうざそうに躱し平然とお酒を飲む七海さん。
横目で2人の会話を聞いてにやにやしながら煙草を吸う硝子さん。
「まあまあ、悟。七海にもプライバシーがあるんだから、、、、で、彼女いるの?」
楽しそうに話に混ざる夏油先輩。
私、、、、場違い、、?
「彼女は居ませんよ。」
「え!てことは好きな子はいる訳?」
「、、、、まあ。好きな人は、、。」
五条さん達の話が気になって話題の中心の七海さんに視線を向けると、
不覚にも七海さんと目がばっちり合ってしまった。
『っ!』
「七海〜そんな花咲の子と見つめて好きなのかよ〜!」
「、、言いません。」
「え〜!!!なんでだよ〜!!」
「悟。やめなさい。」
少し不機嫌そうな夏油先輩が五条さんを止めた。
「大丈夫?飲みすぎてない?」
『え、あ、大丈夫です、、!』
「無理しない程度に飲むんだよ。」
夏油先輩は優しい。
なんで昔別れたんだっけ、、?
なんて思ってると酔っ払った硝子さんが話かけに来てくれて緊張が解ける。
そのまま飲み会は盛り上がり解散の流れになった。
「それじゃ僕こっちだから!」
そう言って次の日仕事組の五条さん、硝子さん、七海さんは帰っていった。
「送るよ。」
『あ、いえ!そんな!』
「うーん、、じゃあ、飲み足りないからもう1軒行かない?」
『、、、、そうですね』
正直緊張して酔えなかった。
どっちにしろコンビニでお酒買うつもりだったしもう1軒行った方が美味しいお酒飲めそうだし、、ただ緊張はするけど、、。
そのままどうでもいい事を話しながら雰囲気のいいバーに連れてきて貰った。
色とりどりのカクテルが沢山あって あれもこれも と呑んでいる内に酔いが回ってしまったらしい。
『、、夏油先輩色気増しましたよね〜?』
「そうかい?凛さんも綺麗になってて驚いたよ」
凛さん、、。
付き合ってた時はお互い名前で呼びあってたけど、別れたらそりゃよび方も変わるよね、、、、。