第1章 快感 / 五条 悟
『、、、ふぅ』
「そっちは片付いたか?」
同級生の伏黒くんと急遽出現した2級呪霊を祓いに来ていた。
『うん!でも、なんか呪霊の様子変じゃない、、、?』
「確かに。なんか変な感じするよな。」
『まあ、とりあえず全部祓ったし疲れたから帰ろうよ。』
「そうだな。、、、っ花咲!!」
『、、、え?』
隠れていた呪詛師に背後を取られ、呪力の塊を口に押し込まれてしまった。
「飲み込め。」
呪言を耳元でささやかれ、凛は呪力を飲み込んでしまった。
「花咲!」
伏黒くんに名前を呼ばれた気がしたけどそのまま意識は遠くなっていった。
『、、、、、、、、、、ん』
「花咲!大丈夫か?」
『、、、伏黒、、くん、、、?』
「、、、良かった!もう高専だから安心しろ。家入さんに診てもらおう。」
そう言って伏黒くんは私を背負って硝子さんの所に向かっていた。
『伏黒くん、あの呪詛師は、、、?』
「俺が倒したから安心しろ」
『ありがとう、、、。』
硝子さんの所に着いたのだが、どこにも姿が見えない。
「あれ、家入さん居ないな、、、」
『伏黒くんありがとう。今はまだ自分で動けるし身体も何ともないから五条先生に報告に行こ?』
「、、、花咲がそう言うなら。」
なぜか私を背負ったまま五条先生の所へ向かう伏黒くん。
クールだけど優しいんだよね。
、、、なんだか身体が熱くなり息も上がってきた。
「、、、花咲。なんかお前熱くないか?」
『、、、ん。やばいかな、、、。』
「わかった。五条先生の所まで走るぞ。」
"五条先生"の言葉を聞いた瞬間どくんと心臓が大きく跳ねた。
『(あれ?さっきまでは何ともなかったんだけど、、、)』
そして伏黒くんが走りだし身体の振動が大きくなった途端、伏黒くんと触れている所の摩擦で変な声が出てしまう。
『、、、、、、んっ。』
「花咲?大丈夫か?」
ろくな返事もできず背負われていると、
急いで走ってくれたお陰で自分の部屋辺りまで戻ってこれた。
『、、、、んぁっ。、、、はぁっ。』
「、、、え?」
凛の声の異変に気づき伏黒くんが走るのを止め、床に凛を降ろした。