第3章 二人の任務
「なぁ、は本当に可愛いってこと、そろそろ自覚してくれよ。散々オレはお前が綺麗だって言ってるでしょ?本当に綺麗で、可愛いんだよ…。
今日の服も、そのメイクも…可愛すぎるだろ…ちゃんと鏡見てから来なさい」
「み、見たよ!化粧してきたのに鏡みてないわけないじゃん!」
恥ずかしくなって反論をしてしまう
こんなに褒められたのは生まれて初めてだ
それに…
(化粧、気づいてくれたんだ…)
心が温かくなる
「はぁ、オレがもっと早くきたら、も辛い気持ちにならずに、オレもの可愛い姿上から下までたくさん見れたのに…最悪のスタートにしちゃって本当に申し訳ない」
「だからカカシのせいじゃないよ…それにさっき助けてくれたカカシ、すごくかっこよかった。
ヒーローみたいだった。ありがとう。
痴漢は本当に怖かったけど、あんなに怒って私を助けてくれて、すごく嬉しかった。」
「…はぁ、もう…。そりゃ怒るに決まってるでしょ。どこまでお人好しなんだか。」
「あとね、カカシが来た瞬間、すっごく安心した。
抱きしめてくれた時、カカシの香りがして安心しすぎてなんか更に泣きそうになっちゃった。
私、カカシの隣がいつの間にかすごく安心する場所になってたんだと思う」
カカシは驚きながら私の方を見る
「…それって、告白?」
「えっ?えぇっ!?ち、ちがうよ!そんな、そんな迷惑なこと言わないよ!」
「あ、そうですか…。
……別に迷惑じゃないんだけど…。でも、良かったよ。嫌われてない事は確かなわけだし。
なぁ、今日一日また任務頼んでいい?心配すぎる」
「え?任務って?」
「オレの彼女役。もう絶対にあんなクズ寄せ付けない。お願い。が他に好きな人がいるなら迷惑だろうから、断ってもらっていいんだけど」
「…隊長の命令だから断れないし、好きな人がいたらデートは断ってるよ。それに何より、心配してくれてそうやって気遣ってくれてるのに断る理由なんてないもん。ありがとう。」
カカシは真っ赤になりながら私の手を取る