第6章 *怒涛の展開*
ズルリとソレが抜かれ中の圧迫が無くなった光莉はぐったりと身体を投げ出し息を整える。
休み無しで快楽を与え続けられた身体は制御出来ないほどに敏感になり、ビクビクと反応を繰り返してしまう。
光莉は自分の身体がどうなってるのか分からないほど頭が蕩けていて一の動きに気付かなかった。
「...はぁっん"!!」
「まだ付き合ってくれるよな...っ!」
「や!うそ...!ぁ"、う!」
ズンッ!と再び押し広げられた内壁に光莉の口から一際大きな嬌声が洩れた。先程よりも強く深く打ち込まれる熱さに頭の中はどんどんと真っ白に染まり身体はイクことを休ませて貰えない。
意識が飛びそうになれば一の口付けと激しい打ち付けに引き戻され再び絶頂へと押し上げられることの繰り返し。骨の髄まで、という言葉がしっくりくるほど貪られた光莉が快楽から解放されたのはいつだったのか記憶は定かではない。
ピピピピピ...
軽い電子音に目を開けた光莉は目の前の時計が発していることに気付き腕を伸ばした。が、腕が届かず身体を起こそうとしたが力が入らず「?」となる。
普段からスマホのアラームを使用していて時計のアラームを使用した記憶が無いことも相まって更に「??」となったところで背後から腕が伸びてきてアラームを停止させた。
アラームを停止させた腕はそのまま光莉を抱き締めるように身体に巻かれ、光莉は昨日のことを思い出す。
「は...っケホ」
一の名すら呼べない程、喉が渇いている。
どれ程昨日喉を酷使したのかと考え赤面した。
「光莉?」
「みず、欲しい」
そう小さく呟くと、一は「あぁ」と納得したように離れたのも束の間。肩を引かれ仰向きになった光莉に一が口付けを落とした。
驚いた光莉だったが唇の隙間から流れ込む冷たい水に喉が反応しコクリと嚥下する。渇いた喉が潤いホッと息を吐いたところでぼんやりとしていた頭が動き出した。
「ぁンだよ?」
「一...どうしよう、身体痛い。仕事あるのに...」
言わずもがな。原因は昨晩の出来事だ、がっつき過ぎた自覚がある一は素直に謝ると手は打ってあることを伝えると、光莉は安心したのか身体の力を抜き再びベッドに沈み込んだ。その身体に無数に散る赤い印が艶めかしい。