第14章 白石家が家族で初めてテニスをします
「わぁ〜!幸ちゃん上手に振れるようになったね!」
幸「ホンマ??僕上手??」
「うん!パパみたいに上手!1日でそんだけできるんだから凄いよ!ね〜?萌ちゃん?」
萌「あ〜ぁ!!」
涼子ちゃんが幸ノ介をベタ褒めし萌ちゃんがそれに同意するかのように両手をパチパチと叩いた。
幸「……僕もっと頑張る!」
おっ!更にやる気出したようやな!
蔵「じゃぁ今度はボール打ってみような?パパがサーブ打つからさっき教えた振り方を意識して打ち返してや?」
幸「おん!」
最初はただラケットに当てられれば上等や思っとったのに幸ノ介は数回やっただけでちゃんとリターンできるようになった。
流石俺の息子やな…やる気も素質もあって教え甲斐があるで!
そのまましばらく幸ノ介と打っていると謙也と財前がやって来た。
謙也「お〜い!白石家の愉快な家族達〜!」
財前「謙也さん大声で恥ずかしいっすわ。」
優「あー!謙也やー!!」
逹「ひかる〜!」
蔵「おん!2人ともどないしたん??」
謙也「テニスしに来たに決まっとるっちゅー話や!」
財前「俺は謙也さんに付き合わされただけっすわ。」
幸「なぁ?僕、パパ達がテニスしてるとこ見たい!」
「あっ!私も見たいな?蔵ちゃんのカッコイイとこ見せて?」
蔵「ん〜…そこまで言われたらやらなあかんな!謙也!財前!どっちか相手してや!」
財前「じゃぁ謙也さんで。俺、優ちゃんとたっちゃんの相手してますから。」
謙也「よっしゃ!浪速のスピードスターのテニス見せたるで!」
財前「久々のテニスなんすからズッコケないようにしてくださいよ。」
謙也「心配無用やっちゅー話や!白石!早よ試合するで!」
蔵「おん!涼子ちゃんと愛する子供達!頑張ってくるで〜!」
「蔵ちゃん頑張れ〜!」
萌「ぱ〜!!」
幸「パパ!凄いショット見せてや!謙也君はパパに負けんよう頑張るんやで!」
優「なぁ、光!優ちゃんはパパが勝つのにジュース賭けるで!」
達「たっちゃんも〜!」
財前「…しゃーないから俺は謙也さんに賭けたるわ。」
蔵「コラコラ!賭け事はあかんで!」
謙也「しゃーないって何やねん!?てか、ホンマに俺が勝つとは誰も思ってないやろ!?」