第11章 コハじゃじゃ
なんだかんだと最後のペアとなった。その二人も、コラボ撮影をするからと部屋に誘い込んであった。
「ドズルさん、来ないねぇ」
と言うじゃじゃーん菊池、ことじゃじゃさんと。
「来ないですねぇ……」
コハロンである。
二人はしばらく、そうして部屋の椅子に座っていた。二人とも手前の椅子に座っているので、まだ閉じ込められたことに気付いていないようだ。
「ちょっと、ドズルさん探してきます」
行動的なコハロンが率先して立ち上がった。頼んだ、とじゃじゃさんがコハロンを見送ろうと扉の方へ向いた時、異変に気が付いた。
「あれ……?」
コハロンが鉄の扉を押したり引いたりしている。
「どうしたの?」
とじゃじゃさんも扉に近付いた。
「いや……開かない……ですね」
「開かない……?」じゃじゃさんは扉を下から上へと眺めた。「あ、これ鉄の扉だ。鉄の扉は感圧板ないと開かないんだよ」
「ああ、そっか」
と二人は一旦扉から離れた。じゃあどうしよう、と考え込むコハロンに、じゃじゃさんは部屋の壁に使っている木材に注目した。
「これで作業台作って、感圧板を作ろう」
「ああ、お願いします」
「……あ」
「ん……?」
「こりゃ壊せないわ。ここ、アドベンチャーモードみたいだね」
「アドベンチャーモード……?」
「そう、サバイバルとか、クリエイティブとかのモード」
「ああ、そういうモードがあるんだ……」
ここまでの会話は想定済み。次に二人が何をするかなのだが。