第5章 おらメス
「こ、ここはどこなんだ!?」
次のドッキリターゲットは、マイクが壊れそうな大声を出したこの包帯だらけの男性、メッスと……。
「ここはどこなんだ……!」
白い髪に萌え袖の格好である男性、おらふくんである。
「なんだ、おらふくんもいつの間にかここにいたんだな」
とメッスがおらふくんに言う。おらふくんも困った様子で頷いた。
「そうなんですよ〜。確か、ドズルさんに撮影するからって言われてついて来たはずなんですけど……」
そのあとの記憶がない、と。そりゃあMODで組み込んだ睡眠ポーションが効いたからだろうね。
「ならここから一緒に協力して脱出しないといけなさそうだな」
とメッスが言うが、反対側にいるおらふくんには、すでに脱出口の上に書いてある文字が見えていたみたいである。
「あの、メッスさん。ここから出る方法、あれじゃないですか?」
とおらふくんが指す方向へメッスは振り向いた。
「○○しないと出られない部屋……?」
メッスが文字をそのまま読み上げる。
すると、おらふくんがハハハッと笑った。
「○○しないと出られない部屋? なんでこんな部屋に閉じ込められたんですか」
ピンチになっても明るいのがおらふくんの取り柄だ。次には、なんで僕たちなんや、と呟いて。
「それは俺も聞きたいよ……なんで俺たちが……」言いかけてメッスはおらふくんの方へ向き直る。「もしかして○○って、アレのことじゃないのか……?」
「え、アレってなんやろ……?」
何を察したのか勘違いしたのか分からないが、途端にメッスはニヤニヤする。しかし天然なおらふくんはきょとんとして首を傾げるばかり。